妻と結婚して今年で20年になります。
妻は私よりも17歳年上で私が17歳の時にパソコン通信を通じたあるコミュニティで知り合いました。
その甲斐あってか、20年経った今でも割と幸せに暮らしています。
幼い頃から私は男が女を守るもの、という意識で過ごしてきました、そのせいなのかわかりませんが、どうも私は若い頃からガツガツと獲物を求める狩人のように結婚相手にするべく女性を洋服を選ぶかのようにあちらこちらと手当たり次第物色したものです。
妻に対してもそうでした。
当時、17歳の歳の差の私の存在は離婚経験のある彼女の中で結婚対象ではなかったのでしょう。
18歳になった私はそんなことはお構いなしに、彼女の住んでいたアパートに無理矢理居候を始めたのです。
当然両親は激怒し5年付き合えたなら許してやるとの条件で彼女と住むことを許してもらいました。
きっと、彼女も5年経つ前に別れるだろうと思っていたに違いありません。
女性経験もあまりない私でしたがどうしたら彼女を喜ばせられるか、そんなことばかり考えて日々過ごしていました。
根気だけが取り柄の私でしたので、ただひたすらに押して押して押し続けたのです。
そして5年の月日が流れめでたく結婚、私の根気が結婚へと繋がっていきます。
「出会いがないと言うけれど」
地元で、紅茶専門の喫茶店を営んでいると一人でお見えになる男性女性のお客様から出会いに関する悩み相談を受けることが多くあります。
でも、そのほとんどの方が最後には結局「出会いがない…」と、愚痴って終わります。
ネットナンパについて扱うサイト「ネットナンパ入門ブログ」によると、最近ではマッチングアプリや出会い系、色々なコミュニティでの出会いが多いそうです。
昔なら、ご近所でしか縁のなかった出会いもSNSの進化で世界中どこででも出会えるのですから素晴らしいことですよね。
なのに、彼らにはそれさえも縁のないものという感覚なのです。
会員登録はするが自分から物色したりはしないと、31歳の男性が話していました。
ただ、ひたすら待つだけと言うのです。
別の男性は、数名と連絡を取り合ってみたが、どうしても生理的に受け付けない異性が多いと言うようなことを言っていました。
私のように根気よく相手の喜ぶ顔を見たいと言う思いはないようでした。
昔はこの店で知り合って、恋に落ちたりケンカ別れをしたり、結婚したカップルもいたりしたものです。
こんなに近くに多くの異性がいるのに気が付かないものなのでしょうか。
もちろん、近場で手を打てといっているのではありません。
自分のことばかりで他人に気を遣えない人間が増えたから、ちょっとした異性の存在に、その仕草や機微に気が付けないことが多いのでしょう。
「出会いって、本当にどこにも転がっていないかい?本当は君たちが今いる場所の居心地が良すぎて真剣に出会いを求めていないのではないかい」と。
ノドまででかかるこんな言葉を飲み込んでは、毎日そんな男性諸君に美味しい紅茶を入れる、それが現在の私の仕事です。
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